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カメの病気

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カメの病気

水生・半陸生・陸生のカメに大きく分けています。水生のカメは、生活のほとんどを池や川、湖などの淡水域で送るカメで、鋭い爪と水かきのある四肢を持っていて、水と陸のいずれにも適応できます。ミドリガメとかゼニガメなんかが、この仲間です。マタマタやワニガメのように水の底でじっとしているカメや、スッポンのように泥の中に潜んでいるのもいます。

半陸生のカメは、水辺の草むらや森林に生息していて、水を好みますが、陸上での生活に適した体の構造をしています。ハコガメやヤマガメというのが、この仲間です。陸生のカメは、歩行に適した丈夫な手足と乾燥に耐える皮膚を持っていて、草食性です。ゾウガメなんかもそうですが、さすがにゾウガメを飼う人、そんな奴はおらんやろぉ~

 飼育について

水生のカメの飼育には、遊泳ができる水場と休憩や甲羅干しのできる陸場が必要です。最低限、甲羅全体が浸かればいいのですが、泳げる広さを保ってあげる方がいいでしょう。陸場は、体全体が上がることのできる広さがあれば大丈夫です。通常は、水中で採食して、排泄もするので、水交換をしっかりしてあげることは重要です。カメは変温動物ですから、低温環境では正常な代謝が行えません。なので、22~28℃に水温・気温を保ってあげます。温帯域に生息する種は、屋外飼育も可能で、池を深くして、水底に冬眠用の泥や落ち葉を敷いておきましょう。それと日光浴を行うための陸場があれば大丈夫です。

ほぼ水中で生活するカメを飼う場合は、陸場がなくても構いません。スッポンモドキのような活発に遊泳する種は、広くて深い水槽が必要ですが、スッポン、マタマタ、ワニガメなどでは、呼吸ができるような水深の深さにします。水質の変化に敏感なので、衛生管理・水質、水温管理をしっかりと行いましょう。スッポンは、水底の泥や砂に潜ったりするので、作ってやると落ち着くかも知れません。

半陸生のカメには、陸場を充実させてあげます。運動ができて、身を隠せる物を置ける広さの陸場を作ってあげましょう。陸上での生活が多いので、水槽内の空気の温度管理の方が重要です。陸生のカメを飼う場合、水場は必ずしも必要ありません。適当な床材を置いてあげるといいでしょう。飲み水用の容器を置くだけでも構いません。気温の管理を25~30℃に設定して、ケージ内の1か所に、35~40℃になる高温の場所を設けておきます。そうすることで、自分で移動して体温調整をします。

室内で飼育する際は、証明を用いて、日中は明るく、夜は暗くして、生活リズムを作ることが重要です。明るいと、食欲や行動が活発になって、暗くなったら安心して休息します。同時に、骨代謝に必要なビタミンD3を合成するために必要な中波長赤外線が必要です。定期的に日光浴をさせれればいいのですが、不可能ならば、市販の照明灯を使用してください。

 食餌について

イシガメ、クサガメ、ミシシッピーアカミミガメ、スッポンなどの水生種は概ね肉食です。野生は小魚、甲殻類、その他の水生生物を捕食してます。飼育下では、魚介類を与えればいいのですが、骨、内臓を含んだ状態で与えないと、長期的に栄養障害を起こすことがあります。生餌しか食べない種には、メダカ、金魚、どじょう、ヌマエビ、ザリガニ、ミミズなどを与えます。

が、多くは、水生カメ用の固形飼料を食べるので、良質のものを与えてやることで、栄養的には十分です。そこに、食べるならば小松菜やチンゲンサイのような葉野菜を少し与えてやるといいでしょう。幼体の時は、食餌は毎日、成体には週2~3回を目安にしてください。

ハコガメやヤマガメのような半陸生のカメは、雑食性と考えて構いません。動物性タンパク質と植物性タンパク質を半々で与えるといいと思います。動物質のものは、ミミズ、ナメクジ、昆虫、節足動物など。もしくはドッグフードやカメ用の固形フードをあげます。植物性のものとしては、緑黄色野菜、豆類、イモ類と果物を少し与えてやるといいと思います。こちらも幼体は毎日、成体は2日に1回程度の給餌を行います。

陸ガメのほとんどは草食性です。小松菜、チンゲンサイ、大根の葉、サラダ菜、モロヘイヤなどの濃緑食の葉を持って、カルシウムや繊維質に富んだ葉野菜を90%、残りは豆類、イモ類、カボチャやニンジンなどを与えます。果物類は不要です。