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ハムスターの病気

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ハムスターの病気

ハムスターってのは、元来、涼しくて乾燥した地域で、地下に巣穴を作って生活する動物です。そうすることで温度変化を少なくしています。夜行性で、昼間は巣穴で寝ていて、夜になったら採食、巣作りをします。飼育するには、そのような環境に近づけてあげることが必要です。

理想的な温度は20~24℃です。5℃以下になると、体温が低下して動けなくなります。放置すると死にます。30℃を超えても、体力が消耗して耐えられません。湿度は、60%以下に保ってあげましょう。

ハムスターは地面をウロウロするだけで、木や高いところに上る習性はありません。30cm以上の高さは不要です。落下して致命的な事故になりかねないので注意しましょう。本来は地中に巣穴を作るので、ケージ内には床敷きとして、乾いた草やワラ、猫砂でもいけますが、安全なものを選んで敷いてあげましょう。夜行性で、地中にいるので、暗くて狭い場所を好むので、巣箱を置いたり、トイレットペーパーの芯のような筒形の隠れ家を置いてあげると喜びます。

トイレは、決まった場所で排泄する習慣があるので、市販のハムスター用砂や猫砂を入れて設置します。

性格が臆病なので、ケージの置き場所には注意を払いましょう。大きな音や振動のする場所を避けて、ケージの移動も極力避けましょう。犬、猫、フェレットなどが近づけないところに置くことも必要です。捕食される危険があります。排気ガス、汚れた空気を避けることはもちろん、湿度が高くなる場所、1日の寒暖の差が大きくなる場所(窓際など)も不向きです。1日中暗いところも体内時計を狂わせますので避けます。

ゴールデンハムスターは、単独飼育します。ドワーフハムスターは多頭飼育が可能ですが、個々のハムスターの性格や相性があって、喧嘩して怪我させることもあります。ケージは、こまめに掃除をして、定期的に日光消毒をしましょう。

ハムスターは、草食性に近い雑食です。何でも食べますが、高カロリーのものを好むので、太りすぎないように注意しましょう。野生下では、草の茎や葉、種子、虫なども食べているので、それらも混ぜて、バランスよく食餌を与えましょう。乾草、草、葉野菜、ペレット、種子、根菜類、果菜類、果物類を中心に、チーズ・卵・虫・魚粉などの動物性タンパク質を少し(1割程度)加えます。

ハムスターは、食物を頬袋に詰めたり隠したりする習性があります。そのために食事量を正確に把握することは困難ですが、夜行性なので、夕方に1回給餌してみて、朝起きてなくなってるぐらいの量を把握して与えましょう。