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予防プログラム

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予防プログラム

混合ワクチンの予防スケジュール(個別)

犬を家に迎えるにあたって、感染症を予防する混合ワクチンの予防スケジュールは、以下のスケジュールがお奨めです。


予防プログラム

感染症は幅広く予防しておくことをお奨めします。
6種ワクチンでは、犬ジステンパーウイルス、犬アデノウイルス、犬パラインフルエンザウイルス、犬パルボウイルス、犬コロナウイルスが予防できます。7種以上のワクチンには、上記6種類のワクチンに加えて、レブトスピラ感染症の予防ワクチンが追加されています。
レプトスピラには、多くの種類(250種以上)がありますが、犬でレプトスピラ感染症を発症させる型にはいくつかあります。

 レプトスピラ感染症について

レプトスピラというのは、病原性レプトスピラという細菌による感染症です。なぜ、このレプトスピラを広く予防すべきか、というのは、犬の感染症でもあり、同時に人にも感染する『人獣共通感染症』だからです。
国内での認知度は低いのですが、世界中で発生している感染症でもあり、犬が海外へ渡航する際には、狂犬病の予防接種と共に、このレプトスピラの感染予防も必ず要求されます。
ネズミやアライグマなどの野生動物の尿などに含まれ、粘膜を介して感染します。現在でも年間20人程度の死亡例がありますので、感染している人の数は相当数になると思われます。

レプトスピラには多くの種類があるのですが、犬で感染が報告されているのは10種類程度。そのうち、11種ワクチンに含まれる5種類の血清型によって、6~7割程度の発症を予防できますが、さらにレプトスピラ単味のワクチンを接種することで、さらに広くレプトスピラの感染が予防できます。


レプトスピラ血清

 年間予防スケジュール

狂犬病の予防接種、混合ワクチン、フィラリア予防について、お奨めのスケジュールです。


スケジュール

フィラリアの予防には注射薬という選択肢もあります。春先の狂犬病予防接種で混雑する時期を避け、冬の間にフィラリア予防の注射薬をどうぞ。1年間有効です。
春は狂犬病、混合ワクチンは毎年の更新時期に、その半年後にレプトスピラの単味ワクチンを接種すると効果的です。